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10月のM&A、74件で3カ月連続で前年を下回る /日立・ホンダは傘下車部品4社を合併へ ~M&Aニュース(10月)~ edited by 株式会社ストライク

2019/12/18
更新日:2020/11/16

記事作成者紹介

株式会社ストライク 

2019年10月のM&A件数

2019年10月のM&Aは前年同月比7件減の74件となり、18年4月以来1年半ぶりに3カ月連続で前年を下回った。ただ前月比では5件増え、3月(82件)、2月(77件)に続く今年3番目と、なお高い水準を維持している。日銀による金融緩和や企業の競争激化、事業の「選択と集中」の動きなどを背景として、M&A市場はなお活況が続いている。このままで推移すれば2009年以来10年ぶりに年間800件台に乗せる公算が大きい。

全上場企業に義務づけられた適時開示情報のうち、経営権の移転を伴うM&A(グループ内再編は除く)について、ストライク(M&A Online)社が集計した

代表的なM&Aニュース

  1. 大日本住友、欧州創薬ベンチャー傘下の5子会社を2200億円で買収
  2. アサヒHD、マッサージチェア最大手の子会社「フジ医療器」を台湾社に譲渡
  3. ホンダ、系列部品メーカー3社に総額3200億円超のTOBへ
  4. ブシロード、女子プロレス「スターダム」買収

大日本住友、欧州創薬ベンチャー傘下の5子会社を2200億円で買収

10月のM&Aの総開示件数74件の内訳は買収64件、売却10件(買収側と売却側の双方が開示したケースは買収側でカウント)。このうち海外案件は19件(買収17件、売却2件)だった。海外案件を国・地域別にみると、米4件、豪3件(売却1件含む)、台湾(売却1件を含む)、シンガポール、ベトナム各2件など。

総件数は8月、9月と2カ月連続で前年を下回ったことから、活況が続くM&A市場に潮目の変化が出てきたのかどうかを占う意味で、第4四半期(10~12月)のスタート月の動向が注視されていたが、引き続き高水準にあることが確認された形だ。1~10月の累計では676件と前年同期46件上回っている。

金額トップは大日本住友製薬の案件。英国とスイスに本社を置く創薬ベンチャー、ロイバントとの戦略提携に伴い、ロイバント本体に10%出資(約1100億円)するとともに、同社の新薬開発子会社5社を約2240億円で買収する。大日本住友が取り組むM&Aとして過去最大。2020年3月までに買収完了を目指す。

日本製紙は豪の包装資材大手オローラから板紙パッケージ(段ボール)部門を買収することを決めた。買収金額は約1243億円で、同社として最大案件となる。成長が続くオセアニア地域で段ボール古紙の回収から、段ボール原紙、段ボール箱の製造まで一貫体制を整える。

アサヒHD、マッサージチェア最大手の子会社「フジ医療器」を台湾社に譲渡

資生堂は米スキンケア化粧品のドランク・エレファントを約910億円で買収すると発表した。ドランクは2012年に創業した新興の化粧品メーカーで、2019年12月期の売上高は初めて100億円を突破する見通し。米国で若年層の支持を広げる新ブランドを取り込み、主力のスキンケア事業を世界規模で拡大する。

アサヒホールディングス(HD)は子会社のマッサージチェア最大手、フジ医療器(大阪市)の株式60%を台湾のフィットネス機器メーカーであるジョンソンヘルステックに譲渡する。譲渡価額は67億円。アサヒHDは2014年にフジ医療器を傘下に収めたが、米国や中国など海外市場の本格開拓を目的に同社を合弁運営に切り替える。譲渡先のジョンソンは全世界に30の販売子会社、300強の直営店を持つ。

ホンダ、系列部品メーカー3社に総額3200億円超のTOBへ

10月のM&Aでハイライトは日立とホンダによる傘下の自動車部品メーカー4社の合併。合併するのは日立の完全子会社の日立オートモティブシステムズ(茨城県ひたちなか市)、ホンダが筆頭株主のケーヒン、ショーワ、日信工業の上場3社。統合時期は未定だが、合併後の統合会社の売上規模は約1兆8000億円と、トヨタ自動車系のデンソー、アイシン精機に次ぐ国内第3位の部品メーカーに浮上する。

合併に先立ち、ホンダはケーヒン、ショーワ、日信工業の3社にTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化する。買付金額は3社合計で3200億円を超える。完全子会社化後、日立オートモティブシステムズが3社を吸収合併し、経営を統合する。統合会社への出資比率は日立66.6%、ホンダ33.4%となる。

ブシロード、女子プロレス「スターダム」買収

一般にも広く関心を集めたのがブシロードによる女子プロレス団体のスターダム(東京都江東区)からの事業取得。ブシロードは2012年に国内最大の男子プロレス団体「新日本プロレス」を子会社化した。近年はキックボクシングに進出するなど、格闘技系の興行事業に力を入れている。

アシックスは、カナダのファストノースコーポレーションが運営するマラソンレース登録サイト「Race Roster(レースロースター)」事業を取得することを決めた。取得価額は約30億円。レースロースターはランナーがレースに申し込みをする際のプラットフォームで、登録規模で北米3位という。

また、コメ兵は、「BRAND OFF」の店名で中古ブランド品の買取・販売を手がけるブランドオフ(金沢市)の全事業を取得することを決めた。経営不振に陥っていたブランドオフに対し、スポンサー企業として名乗りを上げた。

こころネットはベトナムの墓石加工販売会社KANNO VIETNAM TRADING COMPANY(ホーチミン)を子会社化する。ベトナムでは大都市近郊に大規模霊園の建設が進んでいる。同社はすでに現地の霊園管理会社にも資本参加を決めており、安定的な墓石需要が見込めると判断した。

 

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