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M&Aでは、専門的な用語が数多く登場します。
M&Aの流れに沿って、各用語を解説していきます。
(読み)だいさんしゃわりあてぞうし
第三者割当増資とは、会社の資金調達方法のひとつで、株主・株主以外を含む特定の第三者に新株を引き受ける権利を付与して新株を引き受けさせることをいいます。通常、取引先、取引金融機関、自社の役職員などの縁故者にこの権利を与えて発行することが多いですが、M&Aの場合議決権比率を高めるために使用されることも多いです。
第三者割当増資は、未上場会社が資金調達のために行うことが多いです。一般的にM&A仲介会社や会計士などと相談しながら進めていきます。手順としては、まずは募集株式数や募集株式金額、振込期間や払込期間など、募集事項を取締役会決議もしくは株主総会で決定します。次に募集事項を買手企業である新株主に対し通知・告知を行います。上場企業の場合は有価証券届出書を提出していれば良いです。続いて総引受契約を締結して株式の権利を誰にどのくらいか付与するかを決定します。割当が決まったら新株主(買手企業)は払込期間の間に必要な資金を振り込みます。株式名簿には新株主を記載し、その後は株式発行に伴う登記を行います。自己株式の処分の場合は変更登記を行う必要はありません。登記の手続きはM&A仲介業社や司法書士、弁護士などに依頼します。
第三者割当増資の発行手続きは、会社法によって細かく定められています。特に新株を「特に有利な価格」で発行する場合には、既存株主の利益を損なわないように、株主総会で新株の価格決定の妥当性を開示し、特別決議を経る必要があります。また、金融証券取引法や取引所の開示規則においても、詳細な開示が求められており、手続きを進める際には専門家のアドバイスを求め、慎重に行う必要があります。
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